2018年11月7日水曜日

丸カン 耐久テスト

CameOne実験室


チェーンと留め具(フック、リング)を連結させる丸カンというパーツがあります。


 ペンダントトップを交換する時には、丸カンをヤットコという工具でスライドさせて開いてから留め具を外さないと交換ができません。

丸カンの開閉を繰り返すと変形したり、硬くなり金属疲労で折れたりします。(交換パーツとしても販売しています)

具体的に何回の開閉に耐えられるのか?と気になっていましたのでシンプルな実験をしてみました。


実験は2つの同じサイズの丸カン (太、中角チェーン用の丸カン) を開閉させるのですが、1つは10回の開閉で1回火を当てて、焼きなましを行います。

(焼きなましは火を当ててから水で急冷することで硬くなった素材を柔らかくする加工です)

丸カンを約3.5mmスライドさせ開いて閉じるを1回とし何回目で壊れるかテストします。

通常よりも開き幅を大きくしているので、少し厳しめのテストです。

焼きなましを行った方が確実に耐久性はあるはずですが、結果はいかに


左がなましありです。20回目くらいではどちらも問題なくスライドして開閉できます。 

 

30回目…左なましありは余裕の開閉具合です。 右なまし無しはこのくらいで変化があるなと思っていましたが、意外なことに問題なく開閉できます。 


 100回目…左なましありは安定しています。右なまし無し100回超えるとは思いませんでした。


116回目…なまし無しの方に変化が出てきました。少し変な線が見えます。 この状態になった時は使用を中止してください。


 119回目…亀裂が入りました。


129回目…ついに壊れましたが、なまし無しでここまで持つとは思いませんでした。


210回目…なましありもついに亀裂が入りました。


217回目…実験終了です。1番の感想はここまで正の字を書くとは思いませんでした。

個体差はあると思いますが、私が思っていた以上の回数となりました。

使用状況やペンダントの重さなどで、壊れるまでの回数はもっと少なくなると思います。

店頭で交換される場合は、私が丸カンの開閉や適度に焼きなましを行って状態をチェックしています。

遠方のお客様や、ご自分で交換を楽しむお客様は丸カンが壊れる前に早めの交換を行ってください。

壊れる前に変形することの方が多いと思いますので数10回でも変形したら交換をおすすめいたします。












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